元学童保育職員の記録

元学童保育の職員が書き物を中心とした、学童保育で働く皆さんの役立つ情報を紹介していきます。

発達障害グレーの子を学童保育でどこまで対応するか

こんにちは

今日は発達障害グレーゾーンの子の学童保育の対応についてお知らせしていきます。

 

学童保育での対応について

学童保育はお仕事をされている保護者の方の代わりにお子さんの放課後、安全に見守る仕事です。

日々の生活を集団の中で見守るのですが、最近はニュースにもなった通り、発達障害の子が増えてきています。集団の中で過ごすことが困難になってきている子も事実です。

あくまで体験談ですが発達障害グレーの子の預かる基準について書いています。学童保育によってはこの基準と違っていてもお預かりするところもありますので、参考程度にご覧ください。

 

他害、暴言がないか

友達、職員へ手や足が出て傷つける恐れがある場合、怒りが頂点に達したときに人を罵ったりしないか。たくさんのお子さんをお預かりしている以上、内部で起こることは避けたいのです。こういったことが起きた場合、保護者の方へお話させていただきます。

 

脱走しないか

学童保育は時間によって、決められた場所で遊びます。何か嫌なことが起きた場合にその場から抜け出す、いなくなろうとするということがあると、安全に見守るということが困難になりますので、お預かりができなくなることがあります

 

学年に応じた危険予測ができるか

・道路に飛び出す、人を道路に押すなどの「こういうことをしたら、こういうけがや事故が起きる」ということが予想しにくい子は注目します。注意することで止められると良いのですが、続いてしまうと先述した安全に見守るということができなくなります。

 

人に気をとられて、自分の予定が進まない

学童保育はその子の進み具合によって生活の流れが違います。自主性を大切にしているため、自分で生活の流れをこなすということが大事です。そんな中でほかの子や職員のことが気になる、口を出す、何度言われても自分のスケジュールが進まない。ということがあると本人にとって良くないため、お話させてもらうことがあります。

 

どうしても預けたい

・上記のことが続くと保護者の方とお話させていただきます。お家でもあるのか、どういった対応をしているのか、それで効き目があるのか等、情報のすり合わせを行います。対応を聞いたうえで、学童保育で実践できないと判断した場合にはお断りをさせてもらうこともあります。

・専門家ではありませんが、学童保育の生活、集団で過ごす中で「あれ?」と思うことが多くありましたら、場合によっては療育を進めることもあります。

・基本的にお子さん一人に職員一人つく、ということは学童保育ではできないと思ってください。診断書があって加配がつく場合は異なりますが、職員も少人数の中でお子さんを見守っているということを理解していただけたらと思います。

子どもは困っているかもしれない

・他害がなく、「どうしてもここで預けたい」という強い要望があった場合にはお預かりすることもあります。ですが、集団という手前、気になることが多いと理解はされていても、どうしても指摘されることが多くなります。そういったことが続くと「二次障害」を引き起こしてしまい、「学童保育に行きたくない」、または身体に支障をきたす自家中毒などが起きてしまう場合もあります。

学童保育に行く、も放課後等デイサービスに行くも、職員は進めることはできても、決めるのは保護者の皆さんです。学童保育と放デイの併用も場合によって可能になります。

学童保育職員からの話が多い保護者の方は一度考えてみてはいかがでしょうか。

(個人的には手続きがもっと手軽なら利用しやすのになあと思っています…)

 

いかがでしたでしょうか。学童保育の一職員の意見ですが、参考になれば幸いです。

ではでは本日も最後までご覧いただきありがとうございました。